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【新・兜町INSIDE】IPO、連続公募割れの衝撃…集中日銘柄は危険か

 年初から快進撃を続けてきた新規株式公開(IPO)銘柄に暗雲が立ち込めてきた。22日に上場した3銘柄のうち2銘柄で初値が公開価格を下回り、翌23日にも1銘柄が公開価格割れとなった。

 公開価格割れは昨年12月以来。6、7月は例年、夏休みシーズンによる中断前のIPO集中期。今年は2カ月で32銘柄が上場企業の仲間入りを果たし、ちょっとしたIPOラッシュを迎える。特に6月は22日と23日、29日に各3銘柄、24日に4銘柄と上場日が重なっている。

 一方、上場初日から買いを入れて初値を吊り上げる「初物ハンター」は数も資金量も限られる。このため、1日3、4銘柄のハイペースでIPOが続くと初物ハンターの資金が分散し、上場初日の取引は盛り上がらなくなる。

 7月は27~29日に各1社のIPOが予定されている程度で集中日はない。ただ、9月から再びIPOラッシュが予想され、このままでは集中日銘柄の初値割れが「経験則」となって定着しかねない。特効薬は東証による上場日の分散化だろう。

 【2021年6月25日発行紙面から】

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