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【こんな時代のヒット力】5年かけて商品改良…「温活ブーム」牽引 バスクリン「きき湯ファインヒート」 (1/2ページ)

 コロナ禍で入浴剤が伸びている。年間600億円規模の市場で前年比120%。外出自粛から自宅での入浴回数が増え、リフレッシュニーズと免疫力アップを目的とした「温活」ブームが理由とみられる。高まった健康志向や清潔意識も追い風となった。

 その中心が、2020年8月リニューアルしたバスクリン(東京都千代田区)の「きき湯ファインヒート」だ。同社は、具体的な数字を発表していないが、「20年後期で前年比140%増」(マーケティング本部商品企画部商品企画課、渡部秀典さん)と、群を抜いている。

 だが、今回のリニューアルは、構想を含めて5年前から進めてきたものだ。追い風どころか緊急事態宣言を聞き、渡部さんは、一瞬、真っ暗になったという。

 「きき湯ファインヒート」は12年発売。高濃度の炭酸が含まれる入浴剤「きき湯」がその始まりである。多くの炭酸系入浴剤が肩こり解消などの効果効能をうたっている。これに対し、「きき湯ファインヒートは、温泉科学と生薬による優れた温熱作用で得られる機能性に着目した」(渡部さん)。温浴効果を高める生薬ジンジャー、温泉ミネラルを配合し、血流のアップとその後の保温にフォーカスしている。

 トップアスリートにとっても疲れの回復、リカバリーは課題である。「きき湯ファインヒート」は各種競技団体を通じて選手に提供、アスリートのコンディショニング作りに協力してきた。

 発売以来、リニューアルは6回。通常2年ほどかかるのが、今回は過去最長となる5年かかった。リニューアルでは1回の入浴時間が短くなる現代の傾向に対応、ツブが勢いよく発泡し、高濃度酸ガスが素早くお湯に溶けこみ、炭酸ガスの効果をよりスピーディーに得られるようにした。また、環境への配慮とユーザーからの「もっとお得に使いたい」に応え、詰め替えも発売した。

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