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【新・兜町INSIDE】日本生命もESG重視…投融資先と「対話」強調

 日本生命保険はこのほど決算説明会を開き、2023年度に向けた自己資本強化やESG(環境、社会、企業統治)重視の方針を明らかにした。日本生命は国内最大の民間機関投資家だけに、他の保険会社や運用会社、企業年金基金などにも少なからぬ影響を与えそうだ。

 日本生命はグループ自己資本を24年3月末には9兆円(今年3月末は7.9兆円)に増やす。毎期の収益の積み上げに加え、基金の募集やローンや債券など劣後債務で調達した資金を積み立てていく。将来予想される国際規制の強化に備えたものとみられる。

 一方、ESG投融資の強化に加え、50年度の自社と投資先の炭酸ガス排出実質ゼロを掲げた。株式投資だけでなく、社債購入や融資、不動産運用などの判断にもESGを加味。企業との「対話」を通じて投融資先のESG活動を促し、物分かりのいい大株主から経営監視の役割を積極的に果たす先進的な株主へのステップアップを急ぐ。

 企業側も従来型の四半期決算説明だけでなく、機関投資家との個別面談の機会を増やすなどの対応が必要になってきそうだ。

 【2021年6月11日発行紙面から】

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