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【こんな時代のヒット力】発売から48年、1度も味付け変えず 桃屋『江戸むらさきごはんですよ!』 (1/2ページ)

 創業101年の老舗、桃屋(東京都中央区)が好調だ。2020年9月期まで、7期連続で増収増益を果たしている。牽引(けんいん)しているのは1973年発売「江戸むらさきごはんですよ!」(以下、ごはんですよ!)。炊き立てのホカホカご飯に絡むのりのうま味と、とろりとした食感、懐かしい三木のり平アニメのCMのとぼけたナレーションが思い浮かぶ。全国シェア6割を占めるのり佃煮の大定番だ。

 のり佃煮市場は近年、コメ離れから停滞に陥っていた。それが、2020年に3割増と急拡大。コロナ禍の内食需要を追い風にしただけではなく、桃屋が進めてきた取り組みの成果でもある。

 ごはんですよ!は、のり佃煮を女性・子供をターゲットに開発された。のりだけでなく鰹とほたてを加え、フレッシュでとろりとした食感を実現するため、原料ののりは生の青さのりを使用し、煮込まずにあさ炊きにするなど新たな製法を採用した。

 のり洗浄専用の工場も建てた。生のりにはどうしても微細な貝殻が付着し、僅かだが食感に影響する。そのため、11メートルの巨大水槽を設置、のりを流しながら丁寧に選別・洗浄し、最後は人の目でチェックと徹底的に除去している。それほど食感にこだわる。

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