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【こんな時代のヒット力】ホンダ「Honda e」 模倣でないデザインと機能、そして新しい価値を提供する量産EV (1/2ページ)

 ホンダ(東京都港区)が初の量産EV(電気自動車)として、2020年10月に発売したHonda e」。受注開始からわずか2週間で第1期の販売予定台数(数百台)を完売した。商品ブランド部商品企画課の太田武さんは「完売より、その速さに驚いてる。世界でホンダのプレゼンス(存在感)を高める役割を担うクルマ」と自信を見せる。

 「Honda e」は全長3895×全幅1750×全高1510ミリメートル、4シート。搭載する電池は35・5kWhで航続距離はフル充電で283キロ(グレードによる)。後輪駆動で、スポーツタイヤを装着。室内には大きな2画面モニターが備え付けられている。

 EV分野でホンダは後発だ。開発にあたって、走行距離が重要視されている現在のEVで、「ホンダらしいEVとは何かの追求から始まった」(太田さん)。

 部門を超えた開発スタッフの間で、「乗って楽しいとは」「乗ったらどう感じるんだ」「これに乗った時の走りの楽しさ、驚きとは」と、侃々諤々の議論が交わされた。「普通の車作っていたんじゃ、面白くないだろう」。そんな意見も出たという。

 指針の1つとなったのは、創業者、本田宗一郎の「当社は一切、模倣しない」という言葉だった。他社を見るのではなく、10年後のEVへの提案を目指した。日本だけでなくヨーロッパのEVユーザーの家に足を運び、使われ方も徹底的に調べた。

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