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5秒で身体をスキャン、ぴったり下着提案 ワコールがすごすぎるデジタル店舗を作る理由 (6/6ページ)

 「デジタル化が進むほど、リアルでの体験価値は高くなると考えています。店舗だけでも、ECだけでもなく、ECと新しい店舗体験を組み合わせることで、生涯に渡り顧客とつながれるサービス網が作れると期待しています」(下山氏)

 ◆3Dボディースキャナーシステムのプラットフォーム化を目指す

 さらに、同社は精密な3Dスキャンのノウハウを武器に、将来的に3Dデータのプラットフォーム化と3D smart&tryの多角化を目指している。その第一歩として伊勢丹新宿本店へ同社の3Dボディースキャナーを提供し、婦人服のレコメンドサービスを開始した。

 伊勢丹では3Dで計測したデータに基づき体形タイプを27種類に分類し、利用客に似合う洋服をスタイリングする。利用者は多くの店舗を回る時間を省きながら、自分に合ったスタイリングの提案を体験できる。

 同社の測定の技術は下着にとどまらず、医療やフィットネス業界などへの展開を見据えている。テクノロジーとリアルを融合させることで、地方都市の店舗の不足、販売員の不足の解消も見込める。アバター接客は家からでも担当できるため、働き方改革も期待できる。同社は今後100台の3Dボディースキャナー導入を目指している。

 ワコールは店舗のDX化を進める一方、リアルな場所での接客も大切にしていくという。今後、家で測定を終わらせることもできるかもしれないが「お客さまと企業をつなぐ場づくりにも大切な価値がある」と下山氏は話した。

ITmedia ビジネスオンライン

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