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【老後資金のウソとホント】金融各社の「人生100年」口車に乗るな 多く見積もっても「人生90年」が妥当、金勘定より収入を増やす手段を (2/2ページ)

 それでは、80代までの収支計算をするのなら簡単かというと、そうでもない。現状では新型コロナウイルスやその変異株の感染が続いているが、さらには今後、新たなウイルスや細菌による疫病によって寿命が短くなる可能性もある。

 いずれにしても100歳までお金を勘定して生きるという人生は、明るいことばかりとはいえない。ならばどうするか。

 「出」を制する、つまり支出を減らすという考え方もあるが、それには限界がある。となると「入」の手段を講じる、つまり収入を増やすことを真剣に考えないといけない。定年が70歳まで延長されると、給与が減っても何とか年金で生きてゆけそうだが、大手企業や役所などの勤務者に限られるきらいがあり、中小零細企業従事者や個人事業者にとってはつらい。

 副業もどんどん解禁されているが、これには企業側の「人減らし」の意図もあり、やすやすと乗ってしまうと、利益相反行為を見とがめられ、解雇となってしまう恐れもある。勤め先との競業が発生しない範囲でどう副業や副収入を稼ぐかが悩ましいところだ。

 ■津田倫男(つだ・みちお)フレイムワーク・マネジメント代表。1957年生まれ。都市銀行、外資系銀行などを経て独立し、企業アドバイザーを務める。著書に『銀行トリプル大崩壊』(徳間書店)、『銀行のことよくわからないまま社会人になった人へ』『40歳からの貯めるコツ、使うコツ』(ともに海竜社)など。

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