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【こんな時代のヒット力】「手巻きセット」「非接触」がお持ち帰り促進 あきんどスシロー「スシロー」 (1/2ページ)

 右肩上がりで急成長を続けてきた、回転ずし。2019年度の売上高は過去最高の7400億円台に達した。20年度も、テークアウトや宅配サービスが拡大、コロナ禍でも順調だった。

 しかし、昨年4月に非常事態宣言が出ると一変、軒並み大幅ダウン、売上高前年比7割減(4~5月同期比)という壊滅的な打撃を受けた。さらにテークアウトやデリバリーのサービスを提供する企業も増え、競争は激化する一方、急成長市場が一気に縮小トレンドに陥ったのである。

 コロナという史上最大の逆風の中、業界大手「スシロー」(あきんどスシロー/大阪府吹田市)をメイン業態とするスシローグローバルホールディングスの決算情報は2020年9月度の売上高は2049億5700万円(対前期比2・9%増)と過去最高を記録した。出店も前年から31店舗増(20年9月末現在 国内559店舗)と急拡大。繁華街、駅前などの好立地でも外食の閉店が相次ぐ中、出店攻勢を強めている。

 スシローグローバルホールディングスは「そこにスシローがあることで喜んでもらえる場所であれば、郊外・都市を関わらず今後も出店を検討する」と説明する。

 同社が逆風を追い風に変えたきっかけは、4月に発売した「スシロー手巻セット」2570円(税込容器代込み)のヒット。コロナ以前に発売した商品だが、「おうちでも楽しめるお持ち帰りセットをと考え、再販売した」(広報)。さらにアレンジがしやすい「手巻追いネタセット」や、豪華ネタを詰めた「スシロー特上手巻セット」などを展開、風をつかまえた。

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