記事詳細

【こんな時代のヒット力】大量購入する飲食店や大家族に狙い 神戸物産「業務スーパー」 (1/2ページ)

 コロナ禍のおうち需要をつかまえ、冷凍品など食材販売の「業務スーパー」(神戸物産/兵庫県稲美町)が大躍進。2020年10月期の業績は売上高3408億円(前期比13・8%増)、営業利益238億円(同24%増)と過去最高益だ。

 「急激な需要拡大への対応が大変だった。拡大は(昨年)3月ごろから始まり、商品が空っぽ、売る物がないという状況になり、解消したのは5月半ばだった」と経営企画部IR・広報課長の花房篤史さんは話す。

 業務スーパーは「毎日がお買得」をコンセプトに、例えば、揚げいももち800グラム398円(税別)、トリノで作ったトマト&イタリアンチーズパスタソース680グラム298円(同)。リッチチーズケーキ500グラム348円(同)など量も価格も、他を圧倒する。スーパーには珍しいフランチャイズ方式で、全国900店舗(2021年1月現在)を展開する。

 業務スーパーの歴史は1981年、兵庫県加古川市にオープンした食品スーパーから始まる。当時、スーパーは合併淘汰(とうた)が進み、総合スーパー化を目指す熾烈な競争の最中にあった。核家族化が進み、食品スーパーは需要に合わせ小袋化を進め、単価も高くなっていた。

 これに対し、創業者の沼田昭二社長(当時)は「大手スーパーが取りこぼしている客層を狙う」と宣言。安さと大量を求める人々、飲食店、大家族などをターゲットに定め、可能にするため、「スーパーとはこうあるべきだ」との縛りを徹底的に廃した。

関連ニュース