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【住まいの処方銭】冬の夜の地震対策(3) 「車中避難」を想定した防災グッズ装備

 深夜に地震が発生したら…。周囲は暗いうえ、まだ寒い。3密の可能性がある避難所に行くのは抵抗があるだろう。

 室内にいるのが不安なときは車やテントで避難する方法がある。最近、自治体のなかには、公園など広い場所を開放して、一時的にテント泊や車中泊を認めるところがある。事前に場所を把握しておこう。

 日本防災士会(東京都千代田区)の防災士、正谷絵美さんは、こういった車中避難を想定し、車内のデッドスペースを利用して、防災グッズを準備している。「高速道路上にいるときなどでも災害が起きる可能性はゼロではありません」。家族が多い正谷さんの車は、3列タイプのワンボックスカーだ。車長があり、内部にも空間がある。

 そこで、天井にネットを張り、予備の上着をはじめ、ネックウォーマー、帽子、ネックピローを入れている。

 次に、2列目の椅子の前。ここは子供たちが座る場所だ。足元には、車の左右の長さに合わせた高さ15センチ程度のプラスチックボックスを置いた。中には、簡易トイレや飲み物、お菓子、マスク、カイロ、空気を入れるネックピロー、小さなバーベキューグリル、ライト、エコバッグ、車中泊用の窓カーテンなどを入れている。

 「ボックスを置くと子供が座るのにちょうどよい高さになります。普段はボックスにビニールシートをかぶせており、靴のままでも過ごせるようになっています」。車で出かけたときには、ボックス内から飲み物やお菓子を出して飲食している。帰宅したらその都度、補充するという。

 おなかを満たしやすく、子供たちが好きなジャガイモを原料にしたおやつを中心に備蓄している。本格的な食糧がなくても2~3日程度は過ごせるそうだ。

 (不動産・住生活ライター 高田七穂)

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