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【こんな時代のヒット力】「コイツ何者?」をパッケージで伝えるために 東洋水産「マルちゃん パリパリ無限キャベツのもと」 (1/2ページ)

 「いつまでも食べることが出来る」からネーミングされた「無限レシピ」。始まりは、2017年ブームとなった「無限ピーマン」といわれる。今ではすっかり定番となり、家庭でも居酒屋などでも見かけるメニューである。

 カテゴリーを牽引(けんいん)するひとつが、18年2月発売の東洋水産「マルちゃん パリパリ無限キャベツのもと」(現在は、もやし、レタス、豆苗の4種)だ。袋の中に揚げ麺と粉末スープ、特製の油が入り、後は野菜と混ぜるだけ。夕食の副菜やお酒のおつまみとして幅広い世代から支持され、20年11月にはシリーズ累計3000万食を突破した。

 開発を担当した同社低温食品部チルド企画課、澤田舞夕さんは、意外なことに野菜嫌い。長く経理畑を経験、現職に異動して初めての商品開発だった。

 発想のきっかけは、同課で扱うチルド商品は要冷蔵のため、災害時にも対応できる常温商品の開発に取り組んだことだった。「チルド商品の中でも実は、唯一、長崎皿うどんは常温保存が可能です。そこから何かできないかと考えた」と、澤田さんは説明する。サラダ麺は存在しているが、主食なのか、ヘルシー志向なのか曖昧だった。野菜嫌いの澤田さんは、「シンプルに、自分が野菜をたくさん食べる方法はないかと考え、無限レシピに注目した」という。

 女子社員にアンケートをとると7割が「無限レシピ」を知っていた。しかし、作ったことがあるのはわずか3割にしかすぎなかった。ここにチャンスを見いだした。ネーミングもこの段階で決まった。

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