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【こんな時代のヒット力】手づくり感あるパッケージで存在感! オハヨー乳業「ジャージー牛乳プリン」 (2/2ページ)

 ジャージー乳を材料に使うためには、通常のホルスタインの生乳と分けて管理する必要があり、新たな設備投資が必要だった。それでもおいしいデザートを作るためならと、設備を増強する。「ジャージー乳は、それほど魅力のあるミルク」(野崎さん)

 試食販売での高評価とは裏腹に、最大の特長であるジャージー牛の知名度が低く、思ったように売れなかった。ネーミングや商品パッケージについてトライ&エラーの繰り返しがさらに続いた。2度の販売休止も経験した。

 転機となったのは、2016年のリニューアル。全てを徹底的に見直し、フタを織り込む、専門店のような手づくり感のあるパッケージを開発した。フタには和紙調の上質な素材を採用した。独特のパッケージが売り場で存在感を示し、発売直後から大ヒットとなった。

 ジャージー牛乳プリンのさらなるリニューアルは続き、17年にはプリン上部のクリームを改良。19年3月、光による品質の劣化を防止し、作りたてのおいしさを保つため遮光性の高いパッケージを採用した。

 今年3月のリニューアルでは、ミルクの濃厚なコクとすっきりとした後口のバランスを見直した。コンマ数%刻みで砂糖の量を調整し、試食調査を繰り返し、甘さを調整した。そして、パッケージに「No.1」を初めて記載した。

 今回のリニューアルは、コロナ禍による本格的な外出自粛と重なった。だが、そんな日々を支えるデザートとして多くの人に支持され、2桁増の勢いでヒットしている。(村上信夫)

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