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【大前研一 大前研一のニュース時評】「富士通」がかなり厳しい「SEのテレワーク化」へ移行 今は地方の有能な人材を活用する好機 (2/2ページ)

 テレワークへの移行に関連して、私が学長を務めるBBT(ビジネス・ブレークスルー)大学の学生から、次のような質問があった。

 「新型コロナ禍でリモートの労働が一気に進み、首都圏を本拠地に置く企業にとっては、地方にとどまる有能な人材の活用のチャンスだと思います。ただ、国内全体の生産能力を高めるためには非常に有効だと考えていますが、まだ進んでいないと感じます。新型コロナ禍における地方人材の活用について、どうお考えでしょうか?」

 私はアウトソーシング(外部委託)の仕事で、四国で人材募集をしたことがある。そうしたら、安い給料だったにもかかわらず、ものすごくレベルの高い人がたくさん集まった。

 そのほとんどがUターン組だった。大阪や東京などで活躍していた人が、親元に帰ったというケースが多かった。しかし、その地方にはあまりいい仕事はなかった。で、労働価格は、中国とあまり変わらなかったのに、素晴らしいスキルの持ち主が数多く集まった。

 作業拠点の中核都市を2~3カ所置いて募集をかけたら、素晴らしい人材が出てくると思う。日本はまだまだ親元で生活すれば住宅や食費に余裕が出てくる。親元に戻ったものの、いい仕事がなくてもんもんとしているうちに、スキル(能力)を失っていくという人も多い。

 いまならUターン組、Jターン組の捕捉でコストダウンとスキルアップが一挙に狙えるのではないか、と思っている。

 ■ビジネス・ブレークスルー(BBTch)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

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