稀勢、大先輩横綱の経験談で緊張も一蹴 “荒れる春場所”で好調スタート

2017.03.13

石山氏の助言を胸に、白星スタートを切った稀勢の里(右)
石山氏の助言を胸に、白星スタートを切った稀勢の里(右)【拡大】

  • <p>石山氏</p>

 新横綱は余裕たっぷりだった。左右の動きが素早くやりにくいはずの豪風を難なく一蹴した稀勢の里は「集中して、しっかり自分の相撲が取れた」と振り返った。

 誰もが待っていた国産横綱の門出。同じように30歳を過ぎて横綱に昇進した元三重ノ海の石山五郎氏(元武蔵川理事長)は「落ち着いていたね。新横綱とは思えない」と満点を付けた。

 昭和54年秋場所に31歳5カ月で昇進したときは、輪島、北の湖、二代目若乃花と既に3人横綱がいた。稀勢の里とよく似た状況で「4横綱の中で責任が果たせるかと不安だった」という。

 しかし同年九州場所と翌年初場所で2場所連続優勝し、遅咲きの横綱は大きく花を開かせた。

 「トシは関係ない。私はひじを痛めて早く引退したが、稀勢の里はケガがないのが一番の強みで、左四つのしっかりした型がある。長持ちするだろう」

 一門こそ違え石山氏にとって、稀勢の里は「早く綱を締めて」と陰ながら応援していた力士。惜しくも綱取りを逸した昨年夏場所後、稀勢の里と仲のいい弟子の雷親方(元小結垣添)から「励ましてやってください」と頼まれて快諾し3人で食事。「あきらめずにやっていれば必ず報われる」とアドバイスした。

 その後も2度ほど食事をしたが、自分と同じように苦労に苦労を重ねて横綱になった大先輩の経験談は、稀勢の里にとって何よりも励みになった。石山氏は「真摯によく話を聞いてくれた。本当に横綱になって立派な土俵入りを見せてくれた。自分のことのようにうれしい」という。

 12日の初日は日馬富士が関脇に転落した琴奨菊に完敗し、鶴竜は勝ったものの新鋭御嶽海に攻めこまれアップアップ。結びで賜杯奪回を目指すはずの白鵬まで正代に屈した。

 「荒れる春場所といわれる通りの展開。気が早いが、稀勢の里の連続優勝の可能性が出てきた」と藤島審判副部長。“稀勢の里場所”はますますヒートアップしそうだ。

 
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