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巨人、超高等技術受け継ぐ“亀井慎之助” 原監督も絶大な信頼

 巨人・亀井義行外野手(38)が13日のヤクルト戦(東京ドーム)で9回代打サヨナラ適時打。脚部の不安で先発出場がかなわなくとも、1打席に懸けるベテランの卓越した技術に、原辰徳監督(62)も絶大な信頼を寄せている。

 「試合時間3秒だったんですけど。何とか仕留められてよかった」

 3時間34分の熱戦に終止符を打ち、ヒーローインタビューでおどけた亀井。9回2死一、三塁で満を持してコールされると、ヤクルト5番手マクガフの初球150キロ直球を詰まりながらも中前へ。一振りで決着を着けたが、「もちろん、このプランで考えていた。監督の考えとかも自分の中では頭にありました」。自らの出番を具体的にイメージし、結果に結びつけるベテランの妙味だ。

 「守備には就けない状態」と本人は多くを語らないが、足の状態が思わしくなく、1日の広島戦を最後にスタメンから外れている。それでも11日には原監督が「“亀井慎之助”でいってもらう」と代打の切り札に指名。その言葉通りに、昨季限りで現役引退した阿部慎之助2軍監督(41)が担っていた役割を、見事に引き継いで見せた。

 中大の後輩にもあたる亀井は、阿部監督の現役時代の独特な練習法も受け継いでいる。バント練習用のスペースで、マシンのボールをひたすら逆方向へファウル。ギリギリまでボールを呼び込み、体と正対するネットにはじき返す感覚を身に着けることで、体の開きを抑える効果がある。

 一歩間違えばあらぬ方向に鋭い打球が飛び、大事故に発展する危険を伴うが、球団関係者は「いま、あの練習を再現できる左打者はウチでは亀井だけ。確実にネットに打てるし、安心して見ていられる」と証言。そのたぐいまれな技術と豊富な経験を、指揮官も「うちの亀井は切り札だから。集中力の中でね、初球に仕留めたというのは見事」と激賞した。 (片岡将)

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