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コロナ後に「ファン満足度」はどう変わる? ランキング首位はソフトバンクだが…各球団ともサービス低下は避けられず (1/2ページ)

 慶大理工学部・鈴木秀男教授が、恒例「プロ野球のサービスに関する満足度調査」を発表。近年の一大潮流だったボールパーク化に、新型コロナウイルス禍が冷や水を浴びせた今季、ファンはどこに満足を求めるのか。

 今回の調査時期はコロナ流行前の1月下旬。3年連続日本一のソフトバンクが、ファンサービスなどの評価でも高め安定で、ファンの満足度でも頂点に返り咲いた。昨年の調査で3年連続トップに輝いた広島は、セ・リーグ4連覇を逃すも満足度では2番手に踏みとどまった。2年連続で3番手につけた西武は、来年完成予定の球場大改修に期待感が大きく、今季悲願の日本一を果たせば初のトップも見えてくる。

 ただ、来年のランキングの展望はコロナ禍の影響を抜きには考えられない。近年の各球団の観客動員がバブルともいえる活況を示した原動力は、球場で試合観戦以外にも多様な娯楽を提供するボールパーク化にあった。だが今季は開幕が3カ月も延期され、6月19日の開幕後も当面は感染症対策で無観客開催に。徐々に客を入れても、客席の間引きやサービス内容の低下は避けられない。

 毎年の調査項目にあるホーム球場の設備や飲食、グッズの満足度などを“コロナ以前”と同じ土俵で語ることはできない。それでも鈴木教授は「意外に満足度は上がるのではないか。東日本大震災が起きたときもそうだったが、野球を見られるだけで幸せという基準になる」とみる。

 楽天は震災後のシーズンを反映した2012年1月下旬の調査で、「応援するチームに対して最も期待すること」という設問に対し、「そのチームが地域住民やファンの誇りとなりシンボルになること」の回答割合が急伸した。鈴木教授は「今後もコロナの影響で、ファンが期待することに変化が生じる可能性が大きい」と予想する。

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