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「ボランティアのはずなのに、アルバイトとして募集している!」 ネットで話題の東京五輪時給1600円スタッフ 真相を組織委員会に直撃

 「ボランティアのはずなのに、アルバイトとして募集している!」--。数日前からTwitterを中心に、東京オリンピックのスタッフについて、こんな話題が巻き起こっている。一部の情報によると、リクルートジョブズの発行する求人誌「タウンワーク」上で募集がされているらしい。筆者が入手したタウンワークの11月25日~12月1日号の表紙には、確かに「東京2020オリンピック・パラリンピックを支える仕事特集」と大々的に書いてある。

 スタッフをボランティアで募集することには、さまざまな議論が巻き起こった。その多くは、温暖化で過酷な環境になりつつある日本の真夏に、無償で従事させることを問題視するものだった。これに対し、2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は1日当たり一律1000円の「交通費」を支給すると決定していた。

 組織委員会の発表によると、目標としていた8万人に対して最終的に20万人超が応募。批判を受けたにもかかわらず多くの人を集めることに成功し、問題は解決したとみられていた。その矢先になぜ、アルバイトの募集が始まったのか。

 タウンワーク上に掲載されている求人は時給1600円~で、「競技会場運営」、「選手村運営」、「国際コミュニケーション」など8職種。その多くがボランティアとして募集した職種と重なる。多くの人が“善意”からボランティアに応募したのに、もし同じ内容でアルバイトを募集しているのであれば、不平等が生じる。今回の募集についてどう考えているのか。また、ボランティアとアルバイトの違いは何なのか。組織委員会に聞いた。

 2000人ほどをアルバイトで募集

 ITmediaビジネスオンラインの質問に対し、組織委員会からは書面での回答がなされた。回答によると、今回募集しているアルバイトは「即戦力として高い専門性を発揮し、職務を遂行することを前提に、必要な時期に必要な人員を直接募集し採用、または派遣会社の選考を経て派遣」するという。

 一方でボランティアは「資格要件を要せず(移動サポートを除く)、任意かつ無償で参加いただくことを前提に、8万人という人員規模で幅広く募集し、オリエンテーション・研修などを経て希望する活動内容・活動場所を元にマッチングされ、大会時あるいは大会直前期に活動する」という。

 両者の違いについては「役割や職務(活動)に対する責任の有無など、スタッフとしての性質が大きく異なり、代替の関係にはない」と回答した。ただ、両者の定義ではあまり違いが見えない。より好意的に解釈するのであれば、ボランティアは任意かつ無償のため「ドタキャン」などが発生する可能性があり、賃金を支給することでこうした事態を防ぐ狙いがありそうだ。

ITmedia ビジネスオンライン

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