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本紙記者も遭遇…阪神・メッセンジャー投手“酒場豪快”伝説 罰ゲームはテキーラ一気!

 阪神は13日、ランディ・メッセンジャー投手(38)が同日に今季限りでの現役引退を申し入れ、これを了承したと発表した。

 前日12日には四国IL(アイランドリーグ)・徳島との練習試合(鳴尾浜)に先発し、5回4失点の大乱調。球審の判定への不服をあらわにし、周りに八つ当たりしまくってから一夜明けた右腕の決断は、あまりにセンセーショナルだった。

 1軍が遠征中のナゴヤドームで取材に応じた谷本修球団副社長は「思い通りにならなかったということで、潔くユニホームを脱ぎたいという申し出があった」と説明。引退後のポストは今後協議するという。

 米大リーグのマリナーズなどを経て2010年から阪神でプレーし、6度の開幕投手を務めた。10年目の今季は13試合で3勝7敗、防御率4・69と振るわなかったが、すでに来日6年目の15年シーズン中には、熱狂的な虎党に見守られながらプレーできる幸せをかみしめながら「俺はタイガースで野球人生をまっとうする」と親しい関係者に漏らしていた。

 来日当初は中継ぎ要員だったが、先発に転向し花開いた。その原動力である「勝負へのこだわり」と「負けん気」の強さは、グラウンドを離れても変わらなかった。

 シーズン中のある夜、遠征先の酒場でバッタリとメッセンジャーに出くわした記者は突然、右腕に「一緒にゲームやろうぜ!!」と誘われた。テーブルにはトランプと、アルコール度が高いことで知られるテキーラ。男4人でブラックジャックに興じ、負けると罰ゲームで、悔しそうな表情を浮かべながら大男が小さなグラスをグビッと飲み干した。半面、こちらが負けてヘコんでいると「ユ~、アウト!」とニヤリ。「次は負けへんで!」と言うと、「ノーチャンス!!」と返すのが“お約束”だった。ダーツに舞台が変わることもあったが、ここでも決して「勝ち逃げ」は許されない。気づけば、こちらの「黒星」が積み重なり、酔いが回ったと同時に、日米通算102勝をマークしたランディの豪快な一面を垣間見た。

 同時期に活躍したベテラン・鳥谷の退団で現場が大騒ぎした8月末から19日。また1人、虎戦士がチームから去る。(山戸英州)

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