記事詳細

貴景勝が再休場で「大きな不戦勝」 栃ノ心、大関復帰へマジック2 (1/2ページ)

 ■大相撲夏場所9日目=20日、東京・両国国技館

 休場→再出場→再休場。“天下の大関”が、出たり入ったりと忙しいことだ。この日、新大関貴景勝が再び休場するという極めて異例の事態が相撲界を揺るがした。

 「休むには勇気がいるといわれるけど、今までそういう逃げ方はしていない」と大見えを切って再出場した中日の碧山戦。しかし、よもやの変化に足を送れず、腰はひけるで、まったく相撲にはならないまま、はたき込まれた。

 「大関だから出たり休んだりはいけないんだけど」と言いながら、本人の意をくんで再出場を認めた師匠千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)も、さすがに休場の腹をくくった。19日午後11時半ごろ、貴景勝に電話で伝えたという。「全く残せていなかった。見るお客さまに失礼」と苦渋の表情で経過を説明した。

 強行再出場した末に、1日取ってまた休場。大関以上では初めてのケースで、師弟ともに責任を問われても仕方ないドタバタだ。

 横綱白鵬がいない上、貴景勝の再休場で、後半戦の取組編成も頭が痛い。阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は渋い表情で「(再出場の)判断が良かったか悪かったのかは難しいところだ。何とも言えない」と声を絞り出した。

 貴景勝の再休場で、思わぬ不戦勝が転がり込んできたのが栃ノ心だ。

 かかっていた25本、手取り75万円の懸賞は召し上げられ、11本は取りやめとなり、14本は他の取り組みに割り振られたが、栃ノ心は金には換えられない大きな8勝目を手にした。