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“トランプ杯”に一番近い男は… 貴景勝休場で鶴竜か「自分の相撲に集中」

 ■大相撲夏場所5日目=16日、東京・両国国技館

 新大関貴景勝が4日目の御嶽海戦で右ひざのじん帯を痛め、この日から休場。令和初の本場所は早々と超目玉が消え、寂しくなってしまった。

 残る話題は、千秋楽に予定されているトランプ米大統領の観戦。4日目の打ち出し後、シークレットサービス(米大統領警護隊)や外務省、警察庁の担当者らが、観客がいなくなった土俵サイドで警備の打ち合わせを行った。「本当に来るのか半信半疑だったけど、シークレットサービスを見たらいよいよという感じがした」とある親方。

 終了後は土俵に上がり直接優勝力士を表彰したい意向があるといわれる。優勝を争う力があれば、ぜひその栄誉に浴したいところだろう。

 目下、その最短距離にいるのが一人横綱の鶴竜。この日も巨漢碧山を低い立ち合いから何もさせずに寄り切り、無傷の5連勝を飾った。

 懸念されていた右足首痛も順調に回復しており、春巡業でも力士会会長として率先垂範で汗を流していた。

 藤島審判副部長(元大関武双山)は「これまでは相撲のうまさと、引いたりいなしたりで勝っていた印象が強いが、今場所は立ち合いの出足、パワーが際立っている。一人横綱で“おれが土俵を締める”という気持ちが相当強いようだ」と指摘する。

 昨年春、夏場所の連覇以後、遠ざかっている賜杯奪回のチャンス。おまけに、トランプ大統領から授与される“トランプ杯”(?)も…。33歳にしてパワー全開の横綱は「しっかり自分の相撲に集中するだけ」と気合を入れ直した。