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会長が語る“新潟県高野連の乱”の真意 独自『100球制限』導入 「究極的にはリーグ戦に変えざるを得ないのでは」 (1/3ページ)

★富樫信浩会長 夕刊フジ独占インタビュー(上)

 新潟県高野連が独自に今春の県大会で投手に1日100球の球数制限を導入する方針を決めた一件は、全国的に議論を巻き起こした。日本高野連から再考を求められ、今月末までに回答することになった新潟県高野連の富樫信浩会長(58)が夕刊フジの単独インタビューに応じた。全国一律足並みをそろえた制度導入を求める日本高野連に対し、“新潟の乱”はどう決着するのか-。(聞き手・片岡将)

 --春季大会に球数制限の導入を決めた際、現場から反対の声はあがらなかったのか

 「大事なのは球数制限だけじゃない。そこがクローズアップされているが、われわれの目標はスポーツマンシップを守るということです。新しいことをやるわけですから、当然賛否はありましたよ。あってしかるべきです。それでも『とりあえず頑張ってやってみようや』と言ってくれた新潟県高野連の皆さんに感謝しています」

 --大事なのは選手の健康ということか

 「日本人は1人で投げ抜くということに美しさを感じるんですよ。われわれは『それで本当にいいんですか?』と問いたい。まずそこがあった」

 --『壊れても投げたい』という選手もいる

 「それこそ大人の責務でしょう。確かに硬球を扱う以上、事故はついて回るが、そうした不可抗力のリスクではないところで一生ハンデを負うことになるかもしれない。大人がルールを作り、守ることでケガを避けられるのならやるべきだと思いますよ。勝てばうれしいし、美しい。だが、健康を守るという大前提に踏み込んでいかないと、スポーツ本来の形は取り戻せない」

 --昨夏の甲子園では金足農・吉田輝星投手(現日本ハム)が全6試合に先発し881球の熱投。大多数のファンから称賛を浴びた

 「あれは確かにすごいことだけど、われわれからすると『ケガがなくてよかったよ』ということ。吉田くんがプロに行って活躍するかどうかは分からないけれど、超一流だけにケガから守ることも大事でしょう」

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