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【江尻良文の快説・怪説】「辻VS緒方」 佐賀県出身監督対決、地元&長崎で実現するゾ

 今月29日のセ、パ同日開幕へ向け、2日からオープン戦が本格化。特に2日に佐賀、3日に長崎で行われる西武対広島は興味深い。昨季リーグ覇者同士でありながら、日本シリーズでの対決は幻に終わった、同じ佐賀県出身の西武・辻発彦督(60)と広島・緒方孝市監督(50)が顔を合わせるからだ。

 西武黄金時代の一員で、常勝チーム復活を期待されて就任した辻監督の手腕は期待通り。監督1年目の一昨年は2位、2年目の昨季は12球団一の強力打線を作り上げ、10年ぶりのリーグ優勝を果たしたが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで2位のソフトバンクに不覚を取り、日本シリーズ出場を逃している。

 勝負の3年目は、エースの菊池がメジャー、主将の浅村がFA宣言して楽天へ流出したが、意外に下馬評は悪くない。

 「12球団一の強力打線は健在だし、優勝争いには絡むだろう」と評価する評論家諸氏が多い。東尾監督時代の1997、98年以来21年ぶりのリーグ連覇、11年ぶりの日本一が期待されていることは、辻監督が一番良くわかっているだろう。

 セ・リーグではV9巨人以来となるリーグ4連覇と35年ぶりの日本一を目指す緒方監督も、思いは同じ。リーグ連覇を果たした一昨年、CSファイナルステージでシーズン3位・横浜DeNAにまさかの苦杯をなめさせられ、昨年は日本シリーズでシーズン2位のソフトバンクに下克上の2年連続日本一を許した。「緒方は長いペナントレースの戦い方はうまいが、短期決戦は下手だ」と広島OBからも厳しい見方が出ている。

 昨季幻に終わった佐賀県人監督対決の日本シリーズを制し、「短期決戦下手」の汚名を返上、広島ファン、OBの待望久しい日本一をもたらして、球史に新たな1ページを飾るか。(江尻良文)

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