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横綱・稀勢の里が引退

 大相撲の横綱稀勢の里(32)=本名萩原寛、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が16日、現役を引退することが決まった。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が明らかにした。東京・両国国技館で行われている初場所に進退を懸けて出場したが、3日目の栃煌山戦に敗れて初日から3連敗となり、引退を決断した。稀勢の里は4日目に錦木戦が組まれていたが、不戦敗となる。

 16日朝、報道陣に対応した田子ノ浦親方は「昨日(15日)の取り組み後、本人から引退させてくださいと申し出があった。ご苦労さんと声を掛けた。全力で相撲を取っていたが、思うように取れなかった。横綱ですから、結果を出さないといけない」と、引退に至った経緯を説明した。

 稀勢の里は15歳だった平成14年春場所で初土俵を踏み、17歳だった16年夏場所で新十両、18歳だった同年九州場所で新入幕とスピード出世。23年九州場所後に大関へ昇進すると、初優勝を飾った29年初場所後に日本出身力士として19年ぶりの横綱昇進を果たした。

 新横綱だった翌春場所は13日目に左胸などに大ケガを負いながら強行出場し、優勝決定戦で照ノ富士を下して連覇を達成。しかし、無理が響いて翌夏場所から休場が続き、連続休場は年6場所制となった昭和33年以降の横綱として最長の8場所まで伸びた。進退を懸けて臨んだ昨年9月の秋場所を皆勤して10勝を挙げたが、途中休場した翌九州場所後には横綱審議委員会が異例の「激励」を決議していた。(産経新聞)