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稀勢の里、強行出場は終焉へのプロローグか 貴景勝ら台頭…もはや存在価値は希薄に (1/3ページ)

 引退危機の横綱稀勢の里(32)は、初場所3日目(15日、栃煌山戦=両国国技館)も強行出場を決断した。初日から2連敗で、昨年秋場所千秋楽から7連敗(不戦敗を除く)は、貴乃花と並ぶ横綱のワースト記録(1954年以降)となった。引退の危険水域にはとうに達しており、もはやいつ決断するかの段階。潔く身を引くのが横綱の美学だが、奇跡の逆襲に一縷の望みをかけるファンの声もある。横綱昇進以来、見せ場をつくれていないだけに、ここまできたら、開き直って何連敗しようが相撲を取り続ける手もある。最後に意地をみせてほしいものだ。 (塚沢健太郎)

 3日目(15日)の朝、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は改めて稀勢の里が出場する認識を示した。東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で「(直接)話をしていない。(出場の)認識でいる。前半戦ですし、これからまだまだ巻き返せる」と話した。3日目は平幕栃煌山と対戦する。

 2日目は西前頭筆頭の逸ノ城にはたきこみで敗れて2連敗。横綱土俵入りや、負けて引き揚げる東の花道でも、カメラマンから無数のフラッシュを浴びせられた。その1つ1つが、まるで引退を促すかのようだった。

 NHKもテレビ中継で取組前から「相撲人生をかけて今場所に臨んでいる」などと繰り返し、引退危機を強調するカメラアングルを続けたが、それでも稀勢の里は3日目出場を決断した。

 初日は小結御嶽海に対し、左差しにいって失敗。親方衆に「なぜ思い切りぶつかっていかないんだ」と批判され、2日目は幕内最重量226キロの逸ノ城を突き押しで攻めたが、結果は同じ。最初のいなしこそ土俵際で残したが、はたき込みで転がされ、なかなか立ち上がれなかった。

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