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相撲協会、暴力処分基準決定も…親方衆は未定の不完全 八角理事長「現役以上の厳罰を」というが…

 暴力問題が続出している日本相撲協会が19日、都内の両国国技館で理事会を開き、力士が暴力を振るった場合の処分基準を決めた。

 暴力には、握り拳や道具で殴ることのほか、指導の範囲を逸脱したしごきなども含まれる。

 番付が上がるほど処分は重く、横綱は「引退勧告以上」。かつて暴力行為で引退した元朝青龍、元日馬富士の事例に照らした。鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)は「横綱は見本にならなければいけない。社会的責任も大きい。番付に応じて作っていった方がいい」と説明した。

 大関以下の関取は「出場停止1場所が基準」。これは十両だった今年春場所中に付け人に暴行した貴公俊への処分に照らしたもの。幕下以下は出場停止、けん責、懲戒に至らない注意処分などで、未成年かどうかなど年齢も考慮される。

 しかし今回処分基準が決まったのは、力士に対するものだけ。親方衆、助手役の若者頭、世話人、行司などについては設けられなかった。

 これまでに、親方衆の弟子への暴力も多数表面化。世話人が力士をビールケースでたたき血だるまにしたという凄惨な裁判記録も残っている。今年1月には行司の“ホモセクハラ”もあった。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「親方衆は現役よりも厳しくしなければいけないと思っている。その事案等を(新設された)コンプライアンス委員会で考えていってもらえると思います」と見解を示した。

 引退勧告より厳しいとなると、退職金の支給されない除名ということになるが、親方衆などに対しても早期の処分基準決定が待たれる。(塚沢健太郎)

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