記事詳細

貴景勝、前代未聞の「転籍即V」見えた!

★九州場所11日目=21日、福岡国際センター

 勢いは止まらない。1敗で優勝争い単独トップの東小結貴景勝(22)が、東前頭2枚目栃煌山(31)を攻め込んでおいてはたき込み。三役で初の2ケタ白星に乗せた。

 それでも「2ケタ? こだわりはないし、今日は今日でまた明日。優勝なんて意識はない。ないものはないよ」と、支度部屋では相変わらず淡々としている。

 前日、幕内100勝目を挙げた。幕内12場所目ではなかなかの好ペースだが、「100勝? 幕内でですか?」と報道陣に聞き返すなど無頓着。元貴乃花親方の教えも忘れるはずがないが、いまは「千賀ノ浦部屋の力士として頑張るだけ」。

 貴乃花部屋の部屋付き親方だった千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は、丸刈りで入門してきた貴景勝を覚えている。「貫禄がついてきたね。なんといっても度胸がある」

 転籍したての力士が優勝するのは異例中の異例。受け入れ側にとっては、持参金付きの花嫁を迎え入れたようなものだが、千賀ノ浦親方は「優勝なんてまだまだ」と笑ってはぐらかした。2敗を死守した高安との対戦は13日目と予想される。今年最後の大一番になりそうだ。