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「公務員になるより、プロになる方が簡単」 日本ハムドラ3・生田目を動かした63歳スカウトの一言

 日本ハムのドラフト3位指名、日本通運・生田目(なばため)翼投手(23)が1日に都内で指名あいさつを受けた。

 大学時代を担当した今成泰章スカウト(63)、日通入社後の2年間を見続けた岩舘学スカウト(37)から栗山英樹監督(57)が『共に天下を!! 夢は正夢』と直筆でしたためたドラフト会場IDを手渡され、「即戦力として期待されていると感じます。同期(入団)は高校生が多く、社会人は自分ひとり。1月の合同自主トレから姿勢をみせていきたい」と意気込んだ。

 流経大3年春にはリーグ戦で6勝負けなし。最速155キロもマークし、ドラ1候補としてもてはやされた。しかし大学3年秋に負傷した右の肩肘が完治せず、2年前のドラフトでは2位以上の指名を条件にプロ志望届を提出したが、指名漏れ。失意に沈んだ。

 地方公務員を目指すことも頭をよぎったが、自信喪失気味の右腕を励ましたのが、大学時代を通じて追いかけてきた今成スカウトだった。スカウト歴40年超の大ベテランは関係者を通じ「お前の才能なら、今から勉強して公務員になるより、プロになる方が簡単だ。2年ででかくなってみせろ!」と活を入れた。

 この日の会見を「生田目は社会人を経験して本当に大人になった。でも担当は岩舘だから」と後方から見守った今成スカウト。晴れの舞台を見やる視線は、球場での鋭さと違って優しかった。(片岡将)

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