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元横綱、輪島大士さん死去 優勝14回、北の湖と築いた「輪湖時代」 名跡担保に借金、相撲界追放も (1/2ページ)

 大相撲の第54代横綱、輪島大士氏=本名輪島博=が死去したことが9日、関係者への取材で分かった。70歳だった。石川県出身。北の湖とともに輪湖(りんこ)時代を築き、相撲人気を牽引した大横綱だった。

 関係者によると、自宅のソファの上で死亡しているのが発見された。2013年12月に咽頭がんの手術を受け、療養を続けていた。後遺症で発声が困難となり、解説の仕事なども控えていた。

 金沢高の相撲部で国体を制し、日大相撲部時代には2年連続で学生横綱に輝いた。卒業前の1970年、花籠部屋に入門し、同年1月場所に幕下付け出しで初土俵。幕下を2場所連続で全勝優勝して当時の最短記録で十両入りし、初土俵から1年で新入幕を果たした。

 72年9月場所後に大関に昇進。大関4場所目の73年5月場所で全勝優勝を果たし、横綱となった。初土俵から3年半のスピード出世。学生相撲出身で史上初めて横綱に昇進した。本名をしこ名にして最高位に就いたのも初だった。

 トレードマークは金色のまわし。身長186センチ、体重130キロ前後の均整のとれた体で“黄金の左”と呼ばれた左差しからの、寄り、下手投げで一時代を築いた。故北の湖前理事長とのつばぜり合いに相撲ファンは熱狂した。