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引退危機脱出! 稀勢の里、みえた復活優勝の実現性と課題 貴乃花親方「地力をもともと持っている」 (1/3ページ)

 大相撲秋場所10日目の18日、横綱ワーストの8場所連続休場から復帰した稀勢の里(32)=田子ノ浦=が、西前頭3枚目の遠藤(27)=追手風=を寄り切り、8勝2敗として勝ち越しを決めた。事実上の引退危機脱出となり、本人だけでなく、絶大な人気を頼りにしている相撲協会関係者も胸をなで下ろしている。横綱として7場所連続全休から復活した経験を持つ貴乃花親方(46)は今後の活躍に太鼓判を押し、奇跡の復活優勝の課題を挙げた。(塚沢健太郎)

 「前半戦は相当苦しい思いをした。言葉にならないぐらいだったと思います。見ている方が苦しくなりました」

 他人事とは思えない。相撲人生をかけて土俵に上がっている稀勢の里の勝ち越し決定に、貴乃花親方は心底胸をなでおろした。

 この日の稀勢の里は、遠藤と立ち合いが合わず、4度目にようやく成立すると、張り差しから一気に寄り切った。取組後に審判部に呼び出され注意を受けたが、「集中して相撲を取ろうと思っていた」と納得顔だ。

 10日目での勝ち越しは、くしくも16年前の2002年秋場所で7場所連続全休から復帰した横綱貴乃花(現貴乃花親方)と同じ。貴乃花は5日目まで3勝2敗と苦戦したが、そこから9連勝。千秋楽で横綱武蔵丸との相星決戦に敗れたものの、12勝3敗の“準優勝”で名実ともに復活を遂げた。

 「(決め手は)精神力しかない。(稀勢の里は)地力をもともと持っている。意外と後半は(調子よく)行くんじゃないですか。きのう(9日目の栃ノ心戦)、少し(兆しが)見えました」と貴乃花親方は後半の快進撃を予言。

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