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白星発進も…稀勢の里、前途多難 貴乃花親方「感覚が戻るのは中日過ぎ」 (1/2ページ)

 ■大相撲秋場所 初日=9日、東京・両国国技館

 8場所連続休場明けで進退をかけて出場した横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=は、東前頭筆頭の勢(31)=伊勢ノ海=を寄り切り白星発進したが、前途は多難だ。

 左を差し一気に土俵外まで持っていく速攻だったが、「明日からまた集中していく」と厳しい表情を崩さず。

 敗れた勢は「早く(相手に)当たってガムシャラな相撲を取らないといけないのに、りきみ過ぎて体が動かなかった」と首をひねった。土俵入りから新横綱のとき以上の歓声が沸き起こる異様なムードに、稀勢の里も緊張しただろうが、それ以上にガチガチだったのは対戦した勢の方。「硬かった、硬すぎる。いい方に考えれば、それだけ力が入っていたということ。力が抜ければいいと思います」と悔しさいっぱいだった。

 稀勢の里にとって引退危機の場所の初日に、過去の対戦成績15勝1敗と相性の良い勢と当たれたのもラッキーだった。

 今場所は上位陣が久々に勢ぞろい。後半戦に横綱鶴竜、白鵬、大関豪栄道、栃ノ心、大関取りを目指す関脇御嶽海との対戦が待っている。となると小結、平幕が相手の前半戦で3敗すれば勝ち越しに黄信号がともる。

 土俵下で勝負審判として見守っていた貴乃花親方(46)は「前に出られて、いい相撲でした。顔に自信があった。やってやるぞという強い気持ちを感じた」と評価。自身は現役時代、右膝を手術した影響で、稀勢の里に抜かれるまで横綱としてワーストだった7場所連続休場。しかもすべて全休だった。