記事詳細

相撲協会との地位確認訴訟 小林元顧問の請求棄却

 日本相撲協会の元顧問、小林慶彦氏が解雇無効を主張し、協会に地位確認を求めた訴訟の判決で東京地裁(阿部雅彦裁判長)は28日、請求を棄却した。

 判決などによると、小林氏は相撲協会の北の湖前理事長(元横綱)が死去する直前の2015年11月15日に開催された理事会の承認を得て雇用されたと主張。解雇後の賃金の支払いも求めていた。協会側は雇用の事実はないと反論。小林氏が北の湖前理事長の死去後、協会に姿を見せなくなったため、契約を解除したとしていた。

 阿部裁判長は、北の湖前理事長が雇用の意思を明示したとの事実は認められないと指摘。小林氏が所持する採用辞令は同氏またはその指図を受けた者が「偽造したものと推認される」とした。具体的な労働条件を定めた労働契約は締結されていないと判断した。

 協会は小林氏に対し、在職中に背任的行為があったとして損害賠償請求訴訟を起こしている。