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【江尻良文の快説・怪説】禁止薬物使用の楽天・アマダー、期限ギリギリの異議申し立てのウラ

 楽天は22日、禁止薬物の使用により6カ月間の出場停止処分を科されたジャフェット・アマダー内野手(31)が日本野球機構(NPB)に異議申し立てを行ったと発表したが、この日は申し立て期限ギリギリ。怪行動の裏に何があるのか。

 異議申し立てによって、アマダーは10日以内に弁明の機会を与えられ、それを受けてNPBのアンチ・ドーピング調査裁定委員会(斉藤惇委員長=コミッショナー)が裁定について再検討するかどうかを決める。

 現在球団から謹慎処分を受けているアマダーは、検出された禁止薬物について「どうやって摂取したのかわからない。摂取の経緯をもう少し明らかにしたい」と話し、異議申し立てを要望したという。それにしても、期限ギリギリの22日になって行動を起こしたのは不可解だ。

 「もう異議申し立てはないだろう。球団側とアマダーの代理人が残りの契約期間の金銭問題を話し合い、解雇という形で決着するはずだ」というのが球界関係者の一致した見解だった。

 2008年には、共にNPBから1年間の出場停止処分を受け、異議申し立てをした巨人・ゴンザレス内野手、ヤクルト・リオス投手は解雇されている。今回のアマダーも異議申し立てをしたところで、「どうやって摂取したのかわからない」というだけでは、事態は変わりそうもない。

 結局、解雇を前提とした楽天側とアマダー側の金銭面の話し合いがつかず、時間稼ぎの異議申し立てというのが実際のところではないか。何事も契約条項が最優先される外国人選手。契約の際には事前に念入りに細部にわたって煮詰める必要がある。他球団も対岸の火事ではない。(江尻良文)

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