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【清水満 SPORTS BAR】メークドラマ達成の96年、巨人には「4人の監督」がいた (1/2ページ)

 猛暑、酷暑の今夏。安倍晋三首相は、休暇で山梨の別荘に滞在し、先週は森喜朗、小泉純一郎元首相や麻生太郎副総理兼財務相らとゴルフを楽しんだが、ちょっと面白い光景があった。最終ホールで待ち構える番記者が呼びかけた。

 「総理…」

 すると小泉氏が「総理と言ったら、みんなが振り向くじゃあないか」とおどける場面があったという。確かにそうだ。みんな総理経験者である。

 9月の党総裁選で3選を目指す安倍首相にとって、歴代重鎮たちのそろい踏みは頼もしく、バックアップ態勢は盤石。改めて“安倍強し”を感じたシーンでした。

 ところでプロ野球の巨人にもこんな“強し”を象徴する時代があった。1996年のある日の東京ドーム。一塁側ベンチ近くで長嶋茂雄監督の姿を見つけた。

 「監督…」。

 拙稿は挨拶をしようと声をかけた。すると次の瞬間、ドキッとする出来事があった。長嶋監督だけでなく、“あと3人”も振り向いたのだ。武上四郎打撃コーチはヤクルト、高田繁外野守備コーチは日本ハム、土井正三内野守備コーチはオリックスで、それぞれ監督経験があった。

 球界の通例で、内輪では、過去に監督を経験した人も「監督」と呼ぶ。だからこそ起きた珍事だった。そのとき、武上コーチに苦笑いされた。

 「回りをよく確認してから呼ばなきゃ…」

 仰る通り。そういえば、いまの安倍政権同様、その年の巨人は強かった。一時は広島に11.5ゲーム差をつけられたが、シーズン終盤に逆転優勝。“メークドラマ”を達成した年だった。

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