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【田代学 ダッグアウトの裏側】地元で大歓声も… “英雄”ボンズ氏の殿堂入りはなお至難  (1/2ページ)

 サンフランシスコに限り、大歓声で迎えられる。米大リーグの通算本塁打記録(762本)を保持するバリー・ボンズ氏(54)が11日(日本時間12日)、ジャイアンツの本拠地AT&Tパークで催された背番号25の永久欠番セレモニーに臨んだ。

 「球場は、自分にとって数字(成績)より意味がある。この球場は自分が建てた。ここを歩けば、だれの家かわかる」

 地元メディア相手とはいえ、ここまで言ってしまうところがボンズ氏らしい。ジ軍では1993年から2007年までプレー。史上最多となるMVP7度のうち5度を受賞した。2000年開場のAT&Tパークは“自分が建てた家”という強い自負があるのだろう。

 永久欠番は球団史上10人目。この日の対戦相手はメジャー昇格から1992年オフにフリーエージェント移籍するまで7年在籍したパイレーツで、当時の監督だったジム・リーランド氏も式典に出席した。眼鏡をかけたボンズ氏は、母親や3人の子供、名付け親でもあるウィリー・メイズ氏(87)らを前にスピーチを読み上げた。

 背番号25のユニホーム姿で定位置だった左翼まで走り、満員のファンから大喝采も浴びた。現役時代の本拠地では高い人気を誇るボンズ氏だが、米野球殿堂入りの道は険しい。今年の得票率は56・4%。選出ラインの75%に及ばず、6年連続で落選している。「もっと栄誉を与えるべきだ。(球場の外に)銅像を建て、殿堂にも入れてほしい」とメイズ氏は擁護したものの、薬物疑惑の影響は今も残っている。

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