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【江尻良文の快説・怪説】“ミスジャッジ”続く審判団、NPB緊急招集の効果は… 今季はセ・パともに混戦、引き締めへ

 日本野球機構(NPB)は13日、誤審が続く審判員を緊急招集。斉藤惇コミッショナーが訓示し、注意喚起した。9日にマツダスタジアムで行われた広島-中日戦で、投球カウントを誤り、四球の宣告を怠った当該審判クルーに対し、10日に斉藤コミッショナーから厳重注意処分が下されている。

 6月22日に京セラドーム大阪で行われたオリックス-ソフトバンク戦では、ファウルだったソフトバンク・中村の一打を本塁打と誤審。オリックス球団が「問題のシーンから再試合」を強硬に主張してコミッショナー裁定を要求。コミッショナーが却下する騒動も起こっている。

 誤審連発をうけてNPBが審判員に緊急招集をかけ注意喚起したわけだが、タイムリーといえるだろう。というのも、今季はセ、パ共にクライマックスシリーズ(CS)出場権をめぐる2位、3位争いが例年以上に激化しているから。

 13日現在、セ・リーグが2位・巨人と3位・ヤクルトの差はわずか0・5。4位・阪神も同じく0・5差で続く大混戦。さらに5位・DeNAも阪神に3差。最下位・中日までがDeNAと1・5差。2位から6位までが5・5差なのだから、これからどう転ぶかわからない。

 首位・西武と2位・日本ハムのマッチレースの様相のパ・リーグにしても、3位争いとなると大混戦だ。3位・ソフトバンクと4位・オリックスは2差。5位・ロッテが0・5差で続く。そして、最下位・楽天はロッテと3・5差。

 昨季のDeNAのようにセ・リーグ史上初の3位からのCS制覇、日本シリーズ出場という直近の下克上の前例まである。2、3位争いは嫌でも過熱化する。これからの審判団のミスジャッジは球史に残るトラブルに発展しかねないから、引き締め強化の緊急招集は転ばぬ先のつえだ。もちろん、肝心要なのがその効果のほどであることは言うまでもない。(江尻良文)

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