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西野監督“自己批判” 「自分にはスピード感が全くなかった」 W杯2018ロシア大会

 「あの30分間で判断できるスピード感が、自分には全くなかった。まさか、ああいう状況になるということは考えられなかった」

 西野朗監督(63)はそう率直に“自己批判”した。

 惜しくもW杯ベスト8を逃した日本代表一行が5日、成田空港着の航空機で帰国。西野監督は日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)、長谷部誠主将(34)とともに千葉県内のホテルで会見を行い、退任する意向を表明した。

 決勝トーナメント1回戦のベルギー戦で2点リードを奪った場面では、日本人の多くが勝利を確信したはずだ。しかし、ベルギーに1点を返された後半24分から終了までの21分間、西野監督にはなすすべがなかったと認めたのが、冒頭のセリフだ。3枚の交代枠も使い切れなかった。これは大舞台で監督として指揮する能力がないと断言しているに等しい。

 また、本番2カ月前に就任した西野監督だけに、準備時間の短さをしきりに嘆いた。

 「選手たちはあのブラジル(前回の2014年W杯ブラジル大会)から4年、色んな思いを持って意欲、意識が非常に高かった。私もなんとかロシアでと思ってやってきたが、選手のあの強い思いには到底勝てなかった」

 1次リーグ2敗1分けと惨敗したブラジル大会の痛恨の記憶など、自身と主力選手たちの意識には隔たりがあったとぶっちゃけた西野監督。自分のような緊急登板を2度と繰り返すなと、暗に日本協会へ訴えているようにも聞こえた。

 西野監督は自身の監督としての技量を過信することもなく、周囲に過大評価されることも好まない。“超リアリスト”だ。ベルギー戦で限界を感じ、選手との間にも溝があったことから、4年後のカタールでの西野ジャパンはあり得ないとシビアに判断したのだろう。

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