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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「汗」》アスリートの汗はなんで美しいのだろう

 手に汗握る観戦となりました。

 2日深夜、いつもはしんと静かな住宅街に、「うおおお」「ひゃあ」などと、歓声、悲鳴が響かせてしまいました(ご近所の方、すみません)。サッカーW杯ロシア大会の決勝トーナメント、日本は超・格上のベルギーにがっぷり四つに組んだものの、初のベスト8への壁を乗り越えることはできませんでした。

 赤い悪魔の攻撃の炎を青い波が押し返す。日本がボールと心をしっかり丁寧につないでいたことは、日本のお茶の間の素人ウォッチャーの私にも、伝わってきました。たぐり寄せたかに見えた勝機をつかみきれなかった悔しさを噛みしめるような選手たちの表情。見ている私たちの胸もしめつけられるようでした。

 私の印象に最も深く刻まれたのは、戦いを終えた選手たちの日焼けした肌の上で、艶やかに光った汗でした。とても美しい汗でした。

 アスリートの汗は、なぜあんなにきらきらと輝いて見えるのでしょう。私もヨガをした後は汗だくになりますが、鏡に映った自分はただ濡れねずみのようなだけで、アスリートのそれとは別もののように思えます。

 わたしのスポーツ観戦は、いつも美しい汗の印象で終わります。キラキラをちりばめた衣装を着たフィギュアスケート選手は、演技後、衣装のビジュー(飾り)に負けないくらい、玉のような汗を輝かせます。高校野球の選手たちの汗は泥んこまじりですが、あれは頑張った人だけの勲章です。勝った負けたの結果よりも、汗に私は魅了されるのでした。

 アスリートの汗はきっと、「見た人」の心象、端的に言えば感動をそのまま鏡映しにするのでしょう。悔しそうな顔よりも、私はきらめく汗の印象でサッカー日本代表の記憶を留めておきたいと思います。

(A)

 私史上、一番記憶に残る汗は、今年3月のフィギュアスケートの世界選手権での宇野昌磨選手がフリー演技後に流した、涙まじりの汗でした。

 【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。7月のお題は「汗」です。