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大迫の代名詞「半端ない」は広辞苑のお墨付きだった! W杯2018ロシア大会

 W杯コロンビア戦で決勝ゴールを決めた日本代表FW大迫勇也(28)の代名詞としてすっかりメジャーになった「半端ない」。実はこの言葉、今年1月発行の「広辞苑」で採用されたばかりだった。

 10年ぶりに改訂された「広辞苑第7版」で「半端無い」は、「半端」という項目の関連として掲載されている。《(1)数・量がそろわないこと。はした》《(2)どちらともつかないこと》《(3)することに抜かりがあるさま。まぬけ》を意味する「半端」の否定形で、《(「半端ではない」の省略から)はなはだしい。ものすごい》との説明がある。

 「『半端無い』は2011年7月に候補リストに挙げられた」と明かすのは岩波書店辞典編集部の平木靖成副部長。普段から広辞苑に掲載されていない言葉をストックしており、「編集者が気づいた言葉やモバイル版の広辞苑で数多く検索された言葉」などから選ばれるという。

 「半端ない」は、2009年の全国高校サッカー選手権で、鹿児島城西の大迫に2得点を決められるなどして敗れた滝川二高の中西隆裕主将が試合後、「大迫、半端ないって。アイツ半端ないって。後ろ向きのボールめっちゃトラップするもん。そんなのできひんやん普通」と慟哭する映像がネットで拡散した。大迫効果が採用に一役買った可能性もなくはない。

 動画について「爆笑した。キレの良さがあった。10年近くたってもう1度ブームが来るのは面白いケースだ」と評するのは『声に出して読みたい日本語』で知られる明治大学文学部の齋藤孝教授。「1980年代に『半端ではない』と使われ始め、90年代に『半端ない』、2000年代には『パない』も出てきた」と解説する。

 「『間違いでない』が『間違いない』になるなど例はこれまでにもある」といい、「新しい言葉が生まれることは日本語を豊かにする」と強調する。

 辞書編集者の先見の明も半端ないが、大迫も広辞苑のお墨付きを得たとたんにめっちゃ活躍するもん。そんなんできひんやん普通。

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