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【編集局から】悪質タックル問題を「他山の石」としたい

 日大アメリカンフットボール部を巡る問題は、ひとつの体育会の範疇(はんちゅう)を超えて日本最大規模の学校法人の組織のあり方にまで広がりを見せています。

 唯一の救いは、「悪質タックル」について自ら語った宮川泰介選手(20)や、アメフト部が条件付きながら“復帰の道”を与えられたことです。

 私の息子は高校時代、日大系列校に在籍していた宮川選手と2度対戦したことがあります。「チーム自体は強くなかったけれど、宮川君はいい選手だった」。「いい選手」とは人間性のことでもあります。

 今回の問題では、日大の内田正人前監督(62)や井上奨前コーチ(29)による“圧力指導”の「ハマる」が指摘されました。「ハマってしまう」と、選手は暴力や理不尽な扱いで心身ともに追い詰められ、地獄の苦痛を味わなければならなくなります。

 学生アメリカンフットボールは、甲子園ボウルを頂点にしたピラミッド構造になっています。今は日大ばかりが追及されていますが、それ以外の大学でも、その下部組織でも同じような「ハマる」が行われていると聞きます。

 日大問題を「他山の石」としたいものです。(光)

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