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【田代学 ダッグアウトの裏側】レイズ、38年ぶりの珍事 ロモの2試合連続先発は「弱者の戦術」 (1/2ページ)

 まだ予告先発がなかった1992年8月のこと。当時担当していたヤクルトの野村克也監督が、「奇襲先発」を仕掛けたことがあった。相手球団がスタメンに左打者を並べてくると踏んで、中継ぎ左腕の乱橋幸仁投手を先発させたのだ。

 ところが試合当日、サンケイスポーツの先発予想に「乱橋」と載っていたので、作戦は台なし。「弱者が勝つには奇策が必要なのに、それをつぶされた。取材しているのは分かるが、番記者の愛情はないのか」。ものすごいけんまくで、先輩記者と一緒に怒られた思い出がある。

 レイズを37歳から率いているケビン・キャッシュ監督(40)も元捕手。米大リーグで物議を醸している「救援投手の先発起用」は、かつての野村監督と同じ「弱者の戦術」に映る。

 エンゼルス・大谷翔平投手との対戦だったので覚えている方も多いだろう。現地時間5月19日と20日に通算84セーブの救援右腕、セルジオ・ロモ投手(35)が2試合連続で先発。大リーグでは80年のスティーブ・マッカーティ(アスレチックス)以来、38年ぶりの珍事となった。

 「(エ軍打線は)右打者ばかり。うまくいった」とキャッシュ監督。ロモを19日は打者3人、20日は同6人で交代させ、それぞれ2番手と3番手で本来なら先発の左投手を投入した(結果は1勝1敗)。ロモは同25、27日のオリオールズ戦でも中1日で先発マウンドに上がった。

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