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【福島良一 メジャーの旅】“ルースが建てた家”ヤンキースタジアムに大谷が立つ (1/2ページ)

 いよいよ、エンゼルスの大谷翔平投手がニューヨークに上陸。アメリカ野球史上最大のヒーロー、ベーブ・ルースが強打者として不動の地位を築いたヤンキースの本拠地に「日本のルース」が初登場だ。

 1920年、レッドソックス時代に投打の二刀流で活躍したルースがヤンキースへ移籍し、本格的にバッターへ転向。誰よりも遠くへ打球を飛ばす姿にファンが熱狂し、ホームラン時代が到来。球界に革命を起こし、ベースボールを変えた。

 ヤンキースはルースの人気で莫大な収入を得て、23年に荘厳なヤンキースタジアムが完成。史上最大規模の開幕戦で最初のホームランを放ち、空前の大観衆が総立ちで拍手喝采。新聞記者たちは球場を別名「ルースが建てた家」と呼んだ。

 球場の裏側に地下鉄の高架線があるため、ライトが極端に狭かった。それがルースのホームラン量産に拍車を掛け、27年に前人未到の60本塁打を記録。ときには投手として登板し完投勝利を飾るなど、元祖二刀流の存在感も見せた。

 しかし、34年の日米野球から帰国後まさかの戦力外通告。翌年、当時ボストンに本拠を置くブレーブスへ移籍し、1年で野球に別れを告げた。

 48年、ヤンキースタジアム開場25周年記念式典に出席し拍手喝采を浴びてからわずか2カ月後、ルースは喉頭ガンのため53歳で死去。球場に遺体は安置され、10万人ものファンが訪れた。彼の死を悼む人々の列は途切れることがなかった。

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