記事詳細

栃ノ心、30歳で急成長は“貴騒動効果” 巡業で師匠にしごかれ

 ■大相撲夏場所12日目=24日、東京・両国国技館

 右四つがっぷり。栃ノ心(30)の左上手の引きつけの強さに、横綱白鵬はまわしを切ることも、投げを打つこともできなかった。大関昇進を決定づける12勝目は、これまで25連敗していた白鵬からもぎとった。

 栃ノ心は「いままで何回か惜しい相撲があったけど、26回目で勝てて本当にうれしい」と目をうるませた。

 審判長として見守った藤島審判副部長(元大関武双山)は「白鵬が右四つがっぷりで負けたのは、初めてではないか。すごいね。大関取りというより横綱相撲」と舌を巻いた。「相撲は急に強くなることがあるが、それは若いとき。栃ノ心のように30過ぎては珍しい」という。

 昨年の秋場所あたりまでは“並み”の幕内力士だったが、10勝した九州場所後の冬巡業で、思わぬ転機が訪れた。当時の貴乃花巡業部長(元横綱)が日馬富士暴行問題の対応で同行せず、かわりに師匠で当時広報部長の春日野親方(元関脇栃乃和歌)が参加。

 マイペースでいこうとした栃ノ心は、連日土俵下から「前に出ろ。力を抜くな」とハッパをかける師匠の手前、猛稽古に終始。今年初場所の14勝1敗の優勝となって結実した。

 目指すは全勝優勝での大関昇進だが、殊勲、敢闘、技能の3賞と合わせた「4冠昇進」も見えてきた。

zakzakの最新情報を受け取ろう

関連ニュース