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組織で追い込み…日大アメフト部“カルト教団的”体質 「権力前提に高圧的指示、自主性奪い思考停止に」 (1/2ページ)

 日大アメフト部の宮川泰介選手(20)が関学大のクオーターバック(QB)に悪質タックルなど反則行為に出た背景には、監督やコーチによる組織的な「追い込み」があったと明かされた。その手法について心理学の専門家は「カルト教団と方向性が同じだ」と喝破する。

 宮川選手は会見で、悪質なタックルなど反則行為に至るまでの指導陣とのやりとりを明かした。

 それによると、試合3日前の実戦形式の練習でプレーが悪かったことを理由にコーチから練習を外された。その後、監督から「やる気があるのかないのか分からないのでそういう奴は試合に出さない。辞めていい」と言われ、コーチからも「お前が変わらない限り、練習にも試合にも出さない」と指摘を受けた。

 そのうえでコーチから「監督にお前をどうしたら試合に出せるか聞いたら、『相手のQBを1プレー目で潰せば出してやる』と言われた。『QBを潰しに行くんで僕を使ってください』と監督に言いに行け」と命じられたとしている。

 宮川選手は「追い詰められていたので(反則行為を)やらないという選択肢はなかった」と当時の心境を述べた。

 明星大学の藤井靖准教授(臨床心理学)は「強大な権力を前提に高圧的な指示を実現し、(選手の)自主性を奪い、思考停止に陥らせてしまう。心理学的背景としてマインドコントロールと同じで、カルト教団のやっていることと方向性が同じだ」と分析する。