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遠藤、強行再出場の裏 白鵬相手に善戦 手術なら力士生命の危機 (1/2ページ)

 ■大相撲夏場所10日目=22日、東京・両国国技館

 満員の館内が沸きに沸いた。この日から再出場の遠藤(27)が、白鵬に送り出されたものの、押し込まれた土俵際で右に回り込んで残すなど目いっぱいに動いた。

 途中休場した大関以下の力士が再出場していきなり横綱を倒せば、1951年秋場所で5日目から休場した備州山(小結)が中日に出てきて千代の山に勝って以来だった。

 67年ぶりの珍記録達成は逃したが、遠藤は「再出場でも、大きな声援はうれしかった。これも勝負なので応えられなかったけど、明日以降励みになる」とうなずいた。

 「今場所の再出場は厳しいと思っていたけど、出てきたね」

 前日の9日目、遠藤の再出場届を受け取った審判部の藤島副部長(元大関武双山)は相好を崩した。

 遠藤は6日目の御嶽海戦で右上腕を痛め「右上腕二頭筋遠位部断裂で、約3週間の加療を要する見込み」との診断書を提出し、翌日から休場していた。当初は手術の可能性も取り沙汰され、そうなれば約半年は土俵に上がれず、事実上力士生命が絶たれるのでは、と懸念された。