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栃ノ心、大関とりへスキなし 逸ノ城を寄り切り全勝ターン

 ■大相撲夏場所8日目(20日、東京・両国国技館)

 いまや相撲界の看板取組となった、栃ノ心-逸ノ城の右四つ同士の力比べ。今場所も立ち合いから右四つになり、先に左上手を取った逸ノ城が寄り立てたが、栃ノ心がよく残し、左を巻き替えてもろ差しを果たして寄り切った。

 中日を全勝ターン。「勝ち越しが目標じゃないけど、うれしいね」と白い歯を見せた。大関とりの場所の関脇が中日を全勝の単独トップで折り返したのは、1974年初場所の北の湖以来。11日目に当時小結の魁傑に敗れるまで勝ちっぱなしで、結局14勝1敗で初の賜杯を獲得。場所後に大関昇進を果たした。

 前日の7日目に遠藤が休場し、2015年名古屋場所2日目(日馬富士戦)以来の不戦勝が転がり込んだが、栃ノ心は「やるべきことは変えたくない」と稽古後のちゃんこ、昼寝、出勤時間といつもどおりのルーティンを守った。勝ち名乗りを受けるだけなのに支度部屋ではしこを踏み、たっぷり汗までかいた。

 「リズムが狂うのではないかと思ったが、集中していて、不戦勝の影響はまったくなかった」と藤島審判副部長(元大関武双山)。昇進ロードは一直線だ。