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鶴竜、人の良さがアダ…初黒星に「迷ったね。待ったすればよかった」と苦笑い

 ■大相撲夏場所4日目=16日、東京・両国国技館

 横綱鶴竜は立ち合い、松鳳山の速いタイミングに合わせてしまい完全に立ち遅れた。その後突っ張って出たものの、はたいて墓穴を掘り押し倒された。「立ち合いがすべてだった。迷ったね。待ったすればよかった」と苦笑い。白鵬とは対照的な人のよさが出たような今場所初黒星だった。

 日馬富士が暴行問題で引退した後、昨年末の力士会で力士会長に選出された。会長といっても普通はお飾りのようなものだが、人がいい鶴竜はいい加減には済ませない。

 場所前の力士会では、春巡業の労をねぎらった春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)に、会長としてこう申し入れた。「朝も晩も弁当ではつらいという声もあった」

 かつての巡業は幕下以下の力士がちゃんこを作ったが、消防法がうるさくなり外での煮炊きができない。今回の春巡業は移動日を含め27日間もあり、弁当ばかりではうんざりするのは当然だ。

 さらに3日に行われた横審稽古総見では、5000人のファンを前に鶴竜が全関取を代表して「朝早くからきていただいてありがとうございます」と挨拶した。

 日馬富士の暴力問題や、貴公俊の付け人への暴行、巡業での「女性は土俵からおりてください」との不適切アナウンスなど、相撲協会は不祥事続き。「ファンの信頼を取り戻したい」との会長としての願いが込められていた。

 土俵でも先場所優勝して存在感を見せつけ、今場所もいい滑り出しだったのに、もったいない取りこぼし。5日目の相手は一門でかつて付け人として世話を焼いてくれた阿炎だが、人のよさは土俵外だけで十分だ。

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