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【神谷光男 スポーツ随想】陸上世界選手権、マラソンなんと午前0時スタート 酷暑の東京五輪にヒント? (1/2ページ)

 カタールの首都ドーハで来年秋に開かれる陸上世界選手権の男女マラソンは、なんと午前0時スタートに決まった。大型連休中で新聞の運動面の扱いはごく小さく、気がつかない人も多かったと思うが、興味深いニュースだった。

 大会は9月28日から10月6日までの日程だが、この時期でもドーハの最高気温は平均35度の暑さ。競技はすべて夕方からで、マラソンは女子が9月28日、男子は最終日の10月6日でともに午前0時スタートと、前代未聞の深夜マラソンに決まった。

 1960年のローマ五輪では、マラソン(当時は男子のみ)は暑さを避け日没とともにスタートし、古代ローマ時代に作られたアッピア街道の石畳を裸足のアベベ(エチオピア)がたいまつに照らされて走った。

 これはこれで幻想的なレースとして大成功したが、五輪や世界選手権は暑さを避けて早朝のスタートが多い。午前0時は前代未聞で、少しは涼しくなって選手は走りやすくはなる。しかし沿道の声援などは期待できず、奇妙な感じのレースになりそうだ。

 世界選手権のマラソンは2016年リオ五輪の前年に開かれた北京大会までは、「8位入賞」で即内定が出る五輪選考レースでもあった。女子で7位入賞の伊藤舞が五輪キップを得たが、東京五輪に関しては昨年夏から始まった代表選考が「マラソングランドチャンピオン(MGC)シリーズ」に統一され、ドーハ大会は選考の対象からはずれた。

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