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貴乃花親方「勝負審判」初仕事 観客から大歓声

 主役はこの人のようだ。新たに審判部に配属となった貴乃花親方(45)が夏場所初日、勝負審判として初仕事を行った。

 午前9時45分から序二段後半戦の34番と、午後2時から十両の19番を担当。入場すると観客から大歓声が巻き起こり、中継していたAbemaTVのアナウンサーが「ここまで審判の親方が拍手で迎えられるのも、なかなかないかもしれません。ファンのみなさんからすると、この近さで貴乃花親方が見られるのはうれしいですよね」と実況したほどだ。

 5人1組の審判で、入場の際は最後尾。座った場所は序二段、十両ともに西の土俵下だった。

 両国国技館の審判部は40畳ほどある長方形の広い部屋だが、貴乃花親方は下座の入り口に近い場所に陣取り、壁に向かって座り、瞑想(めいそう)する場面もあったという。

 幕内の取組では、物言いがついた一番をチェックするビデオ係を千田川親方(元小結闘牙)と担当。春場所までは役員待遇として午後5時すぎまで4時間ほど役員室にいればよかったが、勤務時間は倍以上の9時間に。“一兵卒”の平年寄に降格したことを思い知らされる1日となった。

 4年ぶりの審判に貴乃花親方は「特に変わったことはないです」と淡々。十両の貴ノ岩、貴源治が目の前で初日白星発進を切ったが、「勝負ですから、集中しないといけない」と弟子の相撲よりも勝負審判に徹していたと明かした。

 しかし、大歓声が沸き起こったことには「聞こえてないですねぇ~」と言いながらニヤリ。騒動があっても人気は健在であることをみせつけた。