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【西本忠成 トラとら虎】正妻の座へGO! 梅野、リーグ最低打率でも金本監督称賛「各投手の持ち味を引き出し、外せない」

 阪神の梅野隆太郎捕手(26)は打てないながら、正捕手の座を着々と固めている。20日現在、打率・143は規定打席到達者ではリーグ最下位の36位だが、首脳陣は好リードを認め、スタメン起用が続く。

 球団OBは「普通なら貧打を理由にとっくにスタメン落ちしてもおかしくないが、これだけ各投手の持ち味を引き出せば守り優先で外せない。いまの阪神は投手力で持っている」と見る。

 もともと盗塁阻止のスローイングには定評があった。今季プラスされたのが、4年間培ってきたリードとボールをうしろにそらさぬ鉄壁のキャッチング。現に金本監督が梅野の好リードをたたえた試合は何度かある。それだけ守り勝ちした試合も多い。

 「例えばメッセンジャーと組んだ時など、初球からフォークといった意表をつくリードを見せる。型にはまった配球から脱皮したね。会話を通して各投手の特長を把握したのが大きい」と先のOBは分析する。

 ルーキー高橋遥の初登板初勝利(11日、対広島)、岩貞の今季初登板初勝利(15日、対ヤクルト)を呼んだのも梅野のリード。目下2勝の小野を含め、若手は全ての配球を梅野に託す。

 「投手の投げるテンポを重視するところもいい。低めの球をうまく処理するから投手は暴投を気にせず思い切って突ける。安心感があれば腕が振れるから好投につながる」と首脳陣の信頼も試合ごとに厚くなる。

 もちろん、梅野は低打率を気にしないわけではないが、金本監督に打撃の方には目をつぶらせるあたり、捕手冥利ではないか。(スポーツライター・西本忠成)

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