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稀代の千両役者! 遼、ピンチの時に“予測不能”のプレー ファンも釘付け

 ■国内男子ゴルフ「東建ホームメイトカップ」第2日(13日、三重県東建多度CC名古屋=7081ヤード、パー71)

 一寸の隙もないプレーもプロフェッショナルな魅力ではあるが、見る者をハラハラ、ドキドキさせながらエンディングで華麗な結末を演出するような“予測不能”なプレーもまた魅力である。

 石川遼がそんな“ミラクル”を魅せてくれた。

 「あ~あ…。こりゃダメだな~」

 ギャラリーからため息が漏れた。前半9番(パー4)、石川はドライバーショットを大きく右へ打ち出した。「あそこに打てば斜面で転がって下まで行くと…」。ところが球は斜面中腹に止まり、しかも目の前が植え込みでグリーンを狙えない。一転窮地に陥った。

 誰もが思った。「一体どうするんだろう?」って。ところが石川はそのまま打った。しかもティーグラウンド方向へ戻す格好でショットしたのだ。

 「(ボールが)枯れ葉の上に乗っていて、生け垣に沿って後ろにしか打てないけれど、“ラッキー”と思った」

 狙い通り打った球は斜面に落下、転がって平らなラフまで到達。ピンまで95ヤード。視界は開けていた。SWで打った。ピン奥8メートル。これを沈めてパーを拾った。

 絶対的ピンチを自らのジャッジで切り抜けた、“スーパー・ミラクルショット”だった。

 4番(パー5)も、第1打を池に入れながらもパーセーブ。13番(パー3)では2日目にして初のボギー。この日は最大13・7メートルの強風が吹き荒れ、スコアを崩す選手が多い中、スコアを伸ばして通算11アンダー。2位に4打差で単独首位を譲らなかった。

 「守るという気持ちはありません。スコアを伸ばすため、自分のできるベストを尽くしたい」

 この日も多くのギャラリーを引き連れていた。そして“魅せた”。6年ぶりに日本ツアーに本格参戦、選手会長に就任した2018年の“主役”石川のワンマン舞台だった。(清水満)

 

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